iPhone修理|「あれ?ちょっとおかしいな……」修理に出す前に

iPhone修理|「あれ?ちょっとおかしいな……」修理に出す前に

 タッチパネルが割れたなど、はっきりわかる破損や故障ならわかりやすいです。迷わず修理に出せばいいだけのことですね。
 でも、iPhoneに限らずスマートフォンは、CPUとメモリなどの電子回路(ハードウェア)と、電話機能をはじめさまざまな機能やコントロールを実現するアプリ(ソフトウェア)から成るもので、本質的にはパソコンと同じものです。パソコンでソフトウェアに原因があるフリーズや不具合が起こりうるのと同様に、iPhoneでもハードウェアに原因があるわけではない、したがって、修理に出すまでもない不具合もあるのです。
 そのような、判断が微妙になる感じの不具合については、修理に出す前に、ある程度自分で対処しましょう。
 
データ通信、WiFiをオン/オフしてみる
 携帯電波のデータ通信にしても、WiFiにしても、大量のデータ受信を続けていると、急にiPhoneがデータを受け入れなくなってしまうことがたまにあります。それが原因でアプリが一見フリーズしているように見えることも。
 そういうときには、〔設定〕から「機内モードをオンにしてからオフにする」「WiFiをオフにしてからオンにする」「Bluetoothをオフにしてからオンにする」といった操作をしてみてください。ホーム画面で下から上にスワイプして、引き出されたパネルにあるそれぞれのマークをタップすることでも、オン/オフすることができます。
そうするとそれぞれのデータ通信をコントロールするドライバが再起動されますので、データ受け入れが再開される可能性があります。
 
アプリを終了してみる
 「使っていないけれど起動しているアプリ」がいつの間にか増えていて、そのせいでCPUが「もう手いっぱい」の状態になり、動作が重くなるなど、不具合を起こすこともあります。ホームボタンを2度押しすると、そういう「起動しているアプリ」が表示されますので、さしあたり使わないアプリを終了させてみましょう。苦役から解放されたCPUが、期待に応えてくれるかもしれません。
 
再起動してみる
 入力途中で下書き保存していないメールなど、使用中でデータ未保存のアプリがあれば、まずできるだけ保存しましょう。どうしてもできないものがあれば、仕方ありません。あきらめます。そのうえで再起動です。電源ボタンを、画面がちゃんと暗くなるまで長押しします。
 マシンそのものが完全にフリーズしてしまっていて、電源ボタンが長押しに反応しないケースもあります。そのときは「電源とホームボタンを同時に長押し」です。10秒くらいでアップルマークが表示されれば、再起動成功です。
 ソフトウェアに原因がある不具合のほとんどは、マシンの再起動で解決します。
 
SIMカードを抜き挿ししてみる
 電源ボタンもホームボタンも反応しないが、画面は表示されている……というケースだと、SIMカードを抜き挿しするのもひとつの方法です。
 SIMカードを挿すポートは、本体の右側側面、電源ボタンのすぐ下にあります。ここを開けて、クリップを折り曲げたものをさし込んでやると、SIMカードは簡単に抜けます。接点に汚れがないか確認して、再度挿してやります。これは「データ通信ドライバの再起動」を行うのと同じことなのですが、ハードウェア的な挿し直しもしていますから、よりいっそう深いところから再起動され、効果が大きくなります。

ホームボタンをホーム画面上に出してみる
 ホームボタンは押す頻度が高いボタンなので、もっとも不具合が起こりやすい場所といえます。固くなったり、反応が鈍くなったり、あるいはまったく効かなくなってしまったり、さまざまなトラブルが起こります。そのせいか、iPhone Xではハードウェア的ホームボタンはなくなってしまっています。
 iPhone X以外のiPhoneでも、同じように画面上にホームボタンを持ってくる方法があります。それを使えば、ハードウェア的ホームボタンが効かなくなっても、困りません。
 次の手順で行います。
①〔設定〕
②〔一般〕

③〔アクセシビリティ〕
④〔AssistiveTouch〕をオンにする

 こうするとホーム画面の右下あたりに「◎」のボタンが表示されます。この◎をタップすると、「通知センター」、「カスタム」、「デバイス」、「音声コントロール」、「コントロールセンター」といったマークが現れ、それぞれの操作・設定画面に進めます。◎ホームボタンを再度タップすると、その画面が小さな◎のボタンにたたみ込まれます。
 
■「水没=死亡」とは限らない!
 iPhone 7以降の機種では防滴性能が与えられていますが、あくまでも「防滴」であって、そんなにヘビデューティーな防水性能ではありません。大量の水をかけたり、水没させたりしたら、やはり危険です。逆に、防滴になっていない機種でも、水没がただちに「死亡」を意味するわけではありません。両方とも、水をかぶったり水没したりした場合には、適切に対処する必要があります。
 
やるべきことの前に、まずやってはいけないことをご紹介します。
 ①NG! 本体を振る →内部に侵入した水滴を移動させ、浸透させてしまいます
   ②NG! ドライヤーでかわかす →熱で内部の回路や素子を痛めます
   ③NG! 電子レンジでチン →確実に全損します
   ④NG! 電源を入れる →無事をたしかめたい気持ちはわかりますが、禁物です
   ⑤充電する →ショートして回路が焼き切れることがあります
 
では次に、やるべきことの方をご紹介します。
   ①カバーをつけていたら、外す
   ②ケーブル類がつながっていたら、すべて抜く
   ③電源を切る
   ④SIMカードを抜く
   ⑤やわらかい布、ティッシュペーパーなどで水分をふき取る
   ⑥ジップロックなどに乾燥剤といっしょに入れ、密封する
   ⑦一日以上放置する
 こわれてしまっていないかと、不安を感じる時間が長くつづくことになりますが、なんとかがまんしてください。
 ジップロックを開け、十分に乾燥したと確認したら、電源を入れてみます。無事に電源が入って立ち上がればいいのですが……立ち上がらなければ、修理に出すしかありません。
 また、無事に立ち上がって、操作・使用に問題がなかったとしても、念のため点検・メンテナンスを業者に頼んだ方がいいでしょう。


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